皆さんこんにちは!
食パン家あいの更新担当の中西です。
~いつか自分のパン屋を持ちたいあなたへ~
最近、若いお客様や学生さんから
「将来パン屋さんをやってみたいんです!」
「パン教室に通っていて、自分のお店を持つのが夢です✨」
とお話しされることが増えてきました。
パン屋の店主としては、
そんな言葉を聞くと本当にうれしくなります。
ただ同時に、
「パンを焼くのが好き」だけでは続かない部分も、たくさんあるよ…!
ということも、
現実としてお伝えしたい気持ちもあります
今日は、
**「パン屋開業」**というテーマで、
-
うれしいこと
-
大変なこと
-
続けるために大事だと思うこと
を、できるだけ正直にお話してみたいと思います
目次
1. 開業前に一番大切なのは「なぜパン屋なのか?」という問い
パン屋を始める理由は人それぞれです。
-
パンを作るのが好きだから
-
修行先のシェフに憧れたから
-
自分の味を表現したいから
-
家族や地元の人に喜んでもらいたいから
どれも素敵な理由です✨
ただ、開業して数年経つと、
-
早朝の仕込み
-
仕入れ・経理・人材育成
-
天候や原材料の高騰による売上の波
など、
**「作る以外の大変さ」**に直面する場面も増えてきます。
そんなとき、
「自分はなぜパン屋をやりたいのか?」
という軸を持っているかどうかで、
踏ん張り方が変わってくると感じています
2. パンを“作る力”と“売る力”は別物
開業前後で、多くのパン職人が感じるギャップ。
それが、
「おいしいパンを作れる=お店がうまくいく」
ではない
という現実です。
パン屋を続けていくには、
-
原価計算
-
売価設定
-
仕入れと在庫管理
-
売れ筋・死に筋の分析
-
SNSやチラシなどの発信
など、
**「商売の視点」**がどうしても必要になります
「どのパンが何時にどれくらい売れているか」
「どの曜日はどのジャンルがよく出ているか」
を観察しながら、
-
焼く量を調整したり
-
新商品を投入するタイミングを考えたり
していくことも、
パン屋の大事な仕事のひとつです
3. それでも“開業してよかった”と思う瞬間たち✨
大変なことも多いパン屋ですが、
続けていると、
「ああ、やっぱりこの仕事でよかったなぁ…」
と思える瞬間が、必ずやってきます。
-
オープン当初から通ってくれているお客様が
「ここの食パンじゃないと嫌なんです」と言ってくれたとき -
小さかった子どもが、
いつの間にか自分のお小遣いでパンを買いに来てくれるようになったとき -
お客様が別の人に
「ここのパン、おいしいから行ってみて」と紹介してくださっていたと知ったとき
パンは“日常の食べ物”だからこそ、
お客様の 生活の一部にそっと入り込んでいける ところがあります。
誰かの朝ごはんであり、
子どものおやつであり、
仕事終わりのちょっとしたご褒美でもある。
そんな場面に、自分のパンがいてくれる。
それは、何ものにも代えがたい喜びです
4. 「続けるため」に必要だと感じる3つのこと✅
パン屋を長く続けるために、
私が個人的に大切だと感じていることが3つあります。
① 完璧を目指しすぎないこと
開業当初は、
-
全部のパンを最高の状態で出したい
-
毎日同じ種類・同じラインナップを出したい
と気合が入りすぎて、
自分で自分を追い込んでしまうこともあります
でも実際には、
-
仕込みの量
-
人手
-
体力
には限りがあります。
「今日はこの種類を増やして、代わりにあれをお休みしよう」
といった “引き算”の判断も、
続けていく上ではとても大事です
② 一緒に働く仲間を大切にすること
パン屋は、
店主ひとりの力だけでは回りません。
-
製造を支えてくれるスタッフ
-
レジや接客をしてくれるスタッフ
-
早朝から一緒に働いてくれるパートさん
など、
「チーム」としてお店を動かしていく意識が必要になります。
-
焼き上がり時間の共有
-
品切れ情報の伝達
-
お客様からの声の共有
など、
ちょっとしたコミュニケーションを積み重ねていくことで、
お店全体の雰囲気もよくなり、
お客様にもそれが伝わっていきます
③ “学び続ける姿勢”を忘れないこと
パンの世界は、
-
新しい製法
-
新しい素材
-
トレンド(マリトッツォ、塩パン、発酵バター系など)
が次々と出てきます。
すべてを追いかける必要はありませんが、
-
他店でパンを買って食べてみる
-
勉強会や展示会に参加してみる
-
本やSNSで情報をチェックしてみる
など、
**「自分のパンを客観的に見る視点」**を持ち続けることが、
お店のマンネリ化を防ぐ上でも大切だと感じています
5. これからパン屋を目指す人へ、ちょっとだけ現実的なアドバイス
もし本気でパン屋を開きたいと思っているなら、
-
どこかのベーカリーで製造の経験を積む
-
接客・レジ・発注も含めて学ばせてもらう
-
開業したお店の“数字の話”も聞いてみる
ことをおすすめします。
**「パンを焼く技術」**に加えて、
-
営業時間をどう設定するか
-
どのくらいの家賃・人件費までなら耐えられるか
-
どんな立地・客層を狙うのか
といった **「お店づくりの設計」**も、
ぜひ一緒に考えてみてください
6. まとめ:パン屋の道はラクじゃない。でも、その分“おいしい瞬間”がたくさんある✨
-
パン屋を続けるには、「なぜやりたいのか?」という軸が大切
-
おいしいパンを作れることと、お店を続けられることは別の力
-
それでも、お客様の笑顔や「おいしかった」の一言が何よりの報酬
-
完璧を求めすぎず、仲間を大切にし、学び続ける姿勢が長く続ける鍵
将来パン屋を目指しているあなたへ。
「パン屋は大変だよ〜」
と脅すつもりはありませんが、
決してキラキラした部分だけではないのも事実です。
それでも、
粉と水と酵母から生まれるパンが好きで、
それを手に取るお客様の笑顔が好きで、
自分の焼いたパンが誰かの一日の一部になることに喜びを感じられるなら——
きっとあなたは、
パン屋という仕事に向いているのだと思います
いつかどこかで、
あなたのパン屋さんの看板を見る日を楽しみにしながら、
私も明日、いつも通り早起きしてパンを焼こうと思います☀️
![]()

