月別アーカイブ: 2025年7月

あいのベーカリー通信〜小麦粉〜

皆さんこんにちは!

食パン家あいの更新担当の中西です。

パン作りの要、小麦粉の話

〜素材が味を決める〜

当店のブログをご覧いただきありがとうございます。
パン作りに欠かせない「小麦粉」にスポットを当てて、お話していきます。


小麦粉はパンの“ベース”となる素材

パンの主原料といえば、何といっても小麦粉です。
一言で「小麦粉」といっても、実は種類が豊富で、パンの種類によって使い分けることがとても大切です。

たとえば、ふんわりモチモチの食パンにはタンパク質(グルテン)が豊富な強力粉が適しています。
一方で、口当たりの軽い菓子パンやブリオッシュなどには、中力粉や薄力粉をブレンドして、よりしっとり感や繊細な食感を出す工夫をします。

この「どの小麦粉を使うか」が、パンの味・香り・食感を大きく左右する、まさに“パン作りの要”なのです。


産地や製粉方法へのこだわり

当店では、小麦粉の産地や製粉方法にもこだわりを持っています。

たとえば、

  • 国産小麦粉は、香りが豊かでやさしい風味が特徴。自然な甘みがあり、焼き上がりもふんわりと柔らかく仕上がります。

  • **外国産小麦粉(カナダ・アメリカなど)**は、グルテン量が多く、しっかりとした骨格のあるパンが焼けます。安定感のある仕上がりが魅力です。

パンの種類や目的によって、これらを単独で使ったり、ブレンドしたりして、ベストな配合を毎日試行錯誤しています。


健康志向の小麦粉も人気

近年は、健康志向の高まりから、以下のような小麦粉の人気も高まっています。

  • 全粒粉:小麦の表皮や胚芽も一緒に挽かれているため、栄養価が高く、食物繊維も豊富です。香ばしい風味が特徴です。

  • ライ麦粉:ヨーロッパのパンでよく使われ、やや酸味のある香りと食感が魅力。ハード系のパンにぴったりです。

  • グルテンフリー粉(米粉など):アレルギーや体質に配慮したパンづくりにも取り組んでいます。

このように、小麦粉の種類が変わるだけで、パンの仕上がりや味わいがまったく異なります。


粉と向き合う日々

私たちパン職人は、毎日小麦粉の状態を観察しています。
気温や湿度によって吸水率が変わるため、水分量の調整やこね時間も日々変わってきます。
粉の機嫌を見ながら、「今日の一番美味しいパン」を目指して、細かな調整を重ねています。

パン作りは、単なるレシピ通りの作業ではありません。素材の声に耳を傾ける繊細な仕事なのです。

 

 

あいのベーカリー通信〜朝の香りから始まる一日〜

皆さんこんにちは!

食パン家あいの更新担当の中西です。

 

パン屋ってどんな仕事?

〜朝の香りから始まる一日〜

当店のブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、「パン屋って、どんな仕事をしているの?」という素朴な疑問にお答えしたいと思います。
パン屋と聞くと、朝早くからお店が開いていて、焼き立てのパンの香りがふわっと漂っている、そんなイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか?
でも実際には、その香りが街に広がるずっと前から、パン職人の一日は始まっているのです。


朝はまだ暗いうちから始動

私たちの仕事は、まだ外が真っ暗な早朝、時には深夜に近い時間からスタートします。
まず最初に取りかかるのが生地の仕込み。フランスパン、食パン、クロワッサンなど、それぞれに合った配合や練り方を見極めながら、生地を丁寧にこねていきます。

この工程で大切なのは、気温や湿度に応じた微調整
毎日同じように見えて、発酵の進み具合はほんの少しの違いで変わってしまいます。まさに“経験と勘”がものをいう瞬間です。


成形、発酵、そして焼き上げ

一次発酵を終えた生地は、パンの種類に応じて形を整える「成形」の工程へ。
丸めたり、編み込んだり、具材を包んだりと、それぞれに個性ある形へと仕上げていきます。

その後、二次発酵を経て、いよいよオーブンでの焼き上げ
こんがり焼けて香ばしい香りが広がるこの瞬間は、何度経験しても格別です。


店頭の準備と開店時間

焼き上がったパンは、店頭に並ぶ直前にチェックと仕上げを行います。
並行して、サンドイッチや調理パンの準備、ディスプレイの整備も進めていきます。

開店時間には、お客様に一番おいしい状態のパンをお届けできるように、全体の流れを見ながら準備を整えます。ここがパン屋の“勝負どころ”でもあります。


閉店後の仕事もたくさん

意外と知られていないのが、閉店後の作業
次の日の仕込み、道具やオーブンの掃除、在庫の確認、材料の発注など、やるべきことはまだまだ続きます。

「毎日同じことの繰り返し」と思われがちですが、気温や湿度の変化、新商品の開発、お客様の声への対応など、日々新しい工夫と発見の連続です。


パン屋のやりがい

忙しく体力も使う仕事ですが、やりがいも大きいです。
なによりも嬉しいのは、お客様からの「今日もおいしかった」「また買いに来ます」という言葉。

パンという小さな幸せを通して、誰かの一日が少し明るくなる。
それが、私たちパン屋のいちばんの喜びであり、原動力でもあります。